こんにちわ。ダンスと通訳を生業としております石井順也と申します。ヨーロッパを拠点にダンサーとして活動を続けていましたが、移民外国人の気持ちで、一から日本語を勉強し直すためにも、また日本の方々にも積極的にコミュニケーションを取りたいと思いホームページを開設しました。9月22日(土曜)にセゾン森下スタジオでワークショップを行うので、ついでにこちらの告知もかねて書かせていただいました。どうぞ、よろしくお願いします!

僕は去年、僕は文化庁新進芸術家海外研修員としてバルセロナに滞在してました。それ以来『トポス』という日本スペイン国際交流ダンスプロジェクトの形作りをゼロから進めております。こちらは未経験のゾーンであり、ガイドブックがないので、試行錯誤の状況ですが、バックパッカーとして一人旅を長年続けたり、2015年にサンチアゴ・コンポステーラ巡礼道をフランスで200キロ歩いたりした経験をいい方に生かしたいです。このダンスプロジェクト『トポス』に関するワークショップは、動きながら考えること、共通感覚をコンセプトとしてまして、ダンスがわからない方々(僕自身全然わかりません。。)にも参加してもらいたいですし、「地球の歩き方」や「ロンリープラネット」を読むのが好きなセニョリータ、全然空気読めないKYパンクスのセニョールにも参加してもらいたいワークショップであります。とりあえずいろいろ笑え、楽しいワークショップになると思います。

これから僕はこのブログで過去の記憶を引っ張り出して書きながら、現在の点を打っていきます。そしてそれが将来どのような線になるのか分かりませんが、とりあえずやってみます。僕が好きなホアン・ミロの絵の線のように、ダンスを産んでいけたらいいなと思ってます。非常に脈絡のないブログとなるかもしれませんが、お時間ありましたら、息抜きにご覧いただけたら幸いです。

今回のダンスプロジェクト『トポス』は2011年にイギリス・ジャージー島で出会ってから続く親友であり、ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団で長年活動を続けるパウ・アラン・ジメーノという愛嬌のよいスペイン人、カタルーニャ人ダンサーと長年温めていたプロジェクトです。彼のバルセロナのColectivo La PerdiciÓnという制作チーム、そして僕が2016年より日本で始めた制作チームPLATAUXが連携して進めております。また京都出身でロンドンに長らく生活し、優れたアーティスト、映像作家でもある尾角典子さん、そして今年に帰国したおりに、東京でダンスをしているところを拝見し、いたく感銘を受けて声をかけさせていただいたダンサーの小暮香帆さんを加えたチームで行うプロジェクトに結果的になりました。皆、全然バックグラウンドが違うのが面白いと思っております。9月12日よりセゾン・アーティスト・イン・レジデンス「2018年AIRを活用した芸術家間の協働制作」という滞在プログラムに、このプロジェクトを選んでいただいたこともあり、これからセゾン文化財団の協力、在日スペイン大使館のバックアップのもと、みなさまに共有していきます。画家パウル・クレーの言葉に「芸術とは見えるものを再現するのではなく、見えないものを見えるようにするものである」というのがあり、座右の銘にしております。

どういった作品になるのかという結果は、今のところ、特に考えてませんし、僕はあえて事前にこうならなくちゃいけないとか決めないようにしてます。なぜならこれから世界がどうなるか、正直僕自身分からないし、宗教家や投資家じゃないから未来を予言することはできなく、そういったプレゼンスで人前に立ってダンスすることに興味がないからです。でもそれよりもなんでやるのか? という問い、車でいうエンジンについては入念にメンテナンスを重ねております。

当初から決めて実行していることはもちろんあります。プロセス(経過)の点を打っていくこと。そのためにワークインプログレスと公開ワークショップを何度か行うことです。去年のスペイン滞在中に、マドリードに行き念願のピカソの壁画ゲルニカの実物を観てきました。その展覧会でスケッチを沢山みたのですが、やはり天才ピカソは、たくさんスケッチしたなかで最終的にあの壁画を制作したんだなと理解し、とても感動しました。

『トポス』はワークプログレス=スケッチを重ね、来年の2月にTPAMの期間に横浜創造都市で公演することを一つの通過門とします。そのあとは、わかりません。ただ良いものを仲間と一緒に作れれば、次に繋がると信じてます。『トポス』は異る場所に住み、異なる視点、 個性、身体を持つ表現者が錯綜する場所であり、肯定できる未来を空想する過程をみなさまに共有しながら探求していく場所です。 固定しない変化のプロセス(生成)にこそ可能性があると考え、不確かな時代に、他者を観察し、聞くことを通してコミュニケーションと心を育む場所です。僕は人間の不完全さをユーモアをもって描きたい。そして意識の流れを描きたい。これは僕が敬愛する振付家、詩人ジョセフ・ナジに習ったことで、個人的に今も継続しているワークです。

昨年、バルセロナに滞在し始めた頃から、「オブリーク・ストラテジーズ」というイギリスの音楽家ブライアン・イーノが開発したカードを時々、携帯アプリで引いておりました。今日のこの文章を書いている時に引いたカードはこれでした、”Give the game away”(計画をばらす,自分の意図を漏らす)、 “Just carry on”, (ただ進み続けろ)、”Repetition is a form of change” (反復は変化の生成である。)
反復しながらも、サイのようにただ進みたいものです。時々、電化製品店にある、あの丸いロボット掃除機みたいな行き当たりばったり感も実際ありますが。。。。 日本語には「成るように成る」という言葉があり、スペイン語には「ケセラケセラ」とう言葉があります。

まずはパウ・アラン、石井順也、小暮香帆の3人で9月22日(土)に森下スタジオで行う「動きながら考える」ワークショップの告知をそろそろ開始いたしますので、もしご興味ある方は、今しばらくお待ちくださいませ。よろしくお願いします!

石井順也 平成30年8月14日

 

『トポス』
日本・スペイン国際共同ダンスプロジェクト

石井順也
http://junyaishii.com/

パウ・アラン・ジメーノ
https://www.pauaran.com/

尾角典子
http://www.norikookaku.com/

小暮香帆
http://kogurekaho.com/

「セゾン・アーティスト・イン・レジデンス」
2018年AIRを活用した芸術家間の協働制作TÓPOS 交換プログラム
http://www.saison.or.jp/r_morishita/index.html

 

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