JUNYA ISHII - Interlopers / 侵入者

The Interlopers / 侵入者
作・演出：石井順也　
出演・テキスト：石井順也、ジョン・ボニッチ、エステル・ソロジー
字幕、翻訳：石井順也

2022年8月31日
リュブリャナ　スロベニア
PARL - Performance art Research Ljubljana
ワークインプログレス　プレゼンテーション

「The Interlopers / 侵入者」は現代、あるいは昔から人間が人間である故に延々と続けている領土問題をテーマにしたパフォーマンス作品である。サキの短編小説『おせっかい』にインスパイアされ、自身の体験を反映し、ユーモラスにねじ曲げた作品である。

ある日本人はユーゴスラビア紛争の経験者の話を聞く為に欧州に行く。フライトキャンセルが相次ぐ中、マスクを外し、開放感を感じながら、サキの物語の舞台でもあるカルパチア山脈からバルカン半島へ電車、バスで旅をする。ところが未曾有の円安状況を知らず、すぐに資金を失い、バスギング（駅などで演奏し銭を稼ぐこと）を始める。スロベニアの首都リュブリャナにてルーマニア・トランシルバニアから来た少女と遭遇し時間を過ごす中で事件に巻き込まれる。誰のテリトリーか、誰の物語が本当かわからないまま、供述を求められた男は、心の奥底に隠されたものを明らかにしていく。本作品は、PAR - Performance Art Research Ljubljana, Sloveniaのプログラムに参加し、スロベニアの演出家、ドラマとゥルグ、パフォーマー、アーティストのフィードバックを元に創作した。

Photo: Matjaž Rušt

PARL - Performance art Research Ljubljana
Photo: Matjaž Rušt